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母も心配する酒飲みの島、みやこ。

533号法廷に滑り込むように入ると、
木下検察官(私の中のあだ名です)が検察官の席に座っていました。


私の隣にはホスト検察官(私の中のあだ名です)が座って
新人の木下検察官の仕事っぷりをチェックしていました。


ホストまさか4月でいなくなっちゃうのかなーヤダなー



宮本さんがバタバタと法廷に入ってきました。
前の裁判が押したため10分遅れで開廷。

被告人は昭和35年生まれの47歳、住所不定、無職。


本籍は宮古島でした。
罪状は詐欺です。


47歳とは思えないほど老け込んでいてジィ様にか見えません…


後頭部はかなり薄く、白髪の短髪です。
上下ヤクザっぽいトレーナーを着ていました。


1ヶ月ちょっとしか勾留されていないはずなのですが顔は真っ白でした。
あまり外に出ない生活をしていたのでしょうか…
ニキビのあとか顔がでこぼこしていました。


被告人は平成20年1月20日午前0時37分頃、府中本町駅のタクシー乗り場において代金を支払う意志も能力もないのに「中野まで行ってもらえますか」と言って走らせ8540円分の不法の利益を得ました。



タクシーのタダ乗りか…('A`)


被告人は東京で生まれ、高校を中退後は土木関係、調理師、Y組などを経て
逮捕時は定職につかず独身で家もありませんでした。


前科はありませんが、同種を含む前歴4回もありました…

被告人は前回も無賃乗車で姉宅へ行ったが愛想をつかした姉がタクシーの支払いを拒否。
警官が間に入っても姉は立て替えの意志がなかったので警官が立て替えてくれました。


迷惑な姉弟ですね…

今回もタクシーが着くなり「ここだから。お金持ってくるから」とアパート2階にある姉宅へ行きました。
しかし、応答はなく運転手のとこまで戻ってきて「姉ちゃんはいないから警察に行ってくれ」と言ったそうです…



「行ってくれ」って…
反省の言葉なしかよ…(ノД`)


運転手は被告人が乗った時、
服が汚れていて手ぶらだったので疑いましたが
話し方が丁寧だったので何かあっても話し合い出来るんじゃないかと思ったそうです。


タクシードライバーって大変ですね…


被告人の実姉は
「私は弟が深夜家に来た事に気がつきませんでした。しかし私は起きたとしても払う気がありませんでした。この数日前にも同じ事がありましたが、私は払っていません」
と取調べで話したそうです…


嫌な弟を持ってお姉さん同情します…


被告人はこの日、高円寺付近でお酒を買って飲んでいたら
いつの間にか府中本町にいたそうです。記憶なし。
終電がなくなったので支払ってくれないとわかっていましたが
タクシーに乗り姉宅へ行きました。


元々は姉の家に居候させてもらってたようです。
姉は以前も「絶対に払わない」と怖い顔をしていて
この顔を見た時被告人は
「これは100%払ってもらえない」と思ったほどだったそうです。


ちなみに前回立て替えてもらった警察官には連絡してないので
まだ弁償してないとか…最低。


なんと被告人のお母さんが沖縄からわざわざ来たとの事で
情状証人として出廷しました。



小さな体を大きくユラユラと揺らしながら歩いて証言台へ。
被告人は下を向きっぱなしで両手を組んでいます。
決して落ち込んでたり恥ずかしがってる様子はありません。


お母さんは座るなり下を向いて大泣きしてしまいました…
弁護人は大きな声で優しく質問を始めました。


「今日は沖縄から来たのね?」
「はい…」


「今回の事件についてどう思いますか?」
「大変申し訳ないと思ってます…」


「原因はなんだと思いますか?」
「もともと私はこの人をほんっと甘やかして、この子の言いなりに育てたもので…泣。私の責任だと思います」


「お酒を飲んでない被告人は?」
「とってもいい子です」



いい子ってwww
まぁ47歳でも息子は息子だから…
と思いつつも甘やかされてるんだなぁと感じました。


「お酒を飲んでない時はいい子ね?」←感情移入しちゃってる弁護人までw
「今はこんなですけど、中学の頃、善行賞(?)を取って…高校入った時も先生に「好きな人の名前書け」って言われて、1/3が息子と書いた…みんなから好かれていたんです」



今回の無銭乗車と全く関係なくないか…?


「被告人を監督する気はありますか?」
「私は引き取りたいんですけど。この子の兄と姉が「とっても危険だ」と……」


とんでもない息子になっちゃいましたね…お母さん。


「沖縄につれて帰って心配な事はないんですか」
「そうですね~実は一番気になるのは、この人は離婚してるんです。別れた人が宮古にいるんです。その人のとこに行くんじゃないかと………兄姉も一番それを気にしてるんです」


「今回の事件も前回もお酒が入って事件を起こしてるみたいなんですが、そちらも監督できますか?」
「なんと言いますか~宮古はお酒を沢山飲むとこなんです。恐ろしいくらいに。本土から宮古に行く時には胃薬を持っていきなさいと言うくらいでして………石垣ならまだ…」



木下検察官→高齢の母
お母さんはまだまだ不安そうでした。


「被告人と連絡を取り合ってたりはしたんですか」
「実は一昨年転んで体を壊したんですよ。それまでは毎年来てます」


「どうゆう風にお酒の注意をしたんですか?」
「あんまりそういうのしてないみたいですねー」←なぜか他人事


「そういう注意を被告人は聞いてたんですか~?」
「ま~優しいですからね。飲まないよと。本当に優しいんです。この子はそれが飲んだからおかしくなるんです」


「おかしくなるって?」
「………依存してるんですね」


木下検察官が次の質問をしようとしましたが
ノロノロしてたらタイミングを失ってしまい、
お母さんの話が止まらなくなってしまいました…!


「…酒欲しがって、金欲しがって、そうすると怖いんですよ」


お母さんの話はまだ止まりません。


「そうなると私は逃げます。昔は元気だったから。でも今は逃げられないんです。それを兄姉は心配してるんです。「お母さん逃げられるの?私たちは助けないよ」って」


検察官が「あ…あ…あ…」と話を切り上げられずにいたら
まだまだ話続けるお母さんw


「他の島に酒飲みの友達がおて邪魔をしますし…」



「そんなダラダラと質問しないでください!!」
と話の途中で宮本さんがキレましたw


「すみません」と驚いて謝るお母さんに
「あ、お母さんは別に謝らなくていいんです。お母さんに言ったわけじゃないんですから」
と木下検察官を睨みつけました。



木下頑張れ~


「い…以上です」
木下検察官は怯えた感じで質問を切り上げ座りましたw

ヘタレ、サイコー☆


宮本さんが質問を続けます。
「息子さん、お酒やめないといけないですよね?」
「はい」


「宮古って被告人を酒に誘う人いっぱいいるんですか(ニヤニヤ)」
「はぁぁぁ~(深いため息をついて)宮古ってお酒を飲むトコなんですよ~」


「そんなに飲むの?(驚)」
「有名ですよ」


「有名なの?」
「はい」


「泡盛…?」←こういう質問をしちゃう宮本さん好きです
「はい」


「被告人はもう47歳ですよねぇ?もう甘やかすって年じゃないですよね~」
「はい…」



お母さんは傍聴席に戻るなりまた大泣きしました。



被告人質問です。

「お姉さんがお金貸さないとわかっていましたか」
「いえ。全くではないです。もしかしたら…と思ってました」


「逮捕されないと思って警察に行ったんですか?」
「行ったらもう逮捕だってぇのはわかってたけど…」



反省の色を見せない喋り方です…


「前回は運よく捕まらなかったのはわかってますか?」
「まー警察の人が払ってくれたので」


「今回のタクシー料金はお母さんが立て替えてくれたんですか?」
「はい」


「社会復帰したら返す気ありますか」
「はい」


「警察が立て替えてくれたのは今回の事件で知ったんですか?」
「はい」


「タクシー運転手に対してどう思いますか?」
「いや~ほんと申し訳ないと思いますっ」←軽っ!!


「ホームレスでの生活は苦しかったですか?」
「苦しいですっ」←軽っ



被告人は逮捕前2週間はホームレス生活をしていたそうです…
真冬にホームレスデビューだなんて死んじゃうよ!


「お酒が入ってなければこんな事件にならなかったんじゃないですか?」
「はい、やめます!」←答え急ぎすぎ


「前の奥さんに会いに行くんじゃないかと心配していますが」
「(質問を遮って)そんな気全然ないですっ!」


「島にお酒を飲む友達がいるそうですが…会う気は…」
「(遮って)ないです!」


「いつからY組で働いてたんですか?」
「6年か7年前です」


「無断欠勤した事はありますか?」
「はい」


「何で?」
「酒です。二日酔いとか…」




ほんとダメダメな被告人です!



「Y組に迷惑をかけましたか?」
「無断欠勤くらいですね」


「お姉さんの家で居候していたそうですが、何してたんですか?」
「いや別に…何もしてないです」


「仕事探してないんですか?」
「頭の中にはありましたけど探してないです」



宮本さんの被告人質問です。
「どうして府中にいたか覚えてないんですか」
「はい」


「切符買って乗ったの?」
「はい」


「タクシー乗った時は所持金ゼロでしょ?」
「はい…ホームで寝てたんじゃないかと…」


「お酒買ったのは自分?」
「はい」


「その時いくら財布に入ってたの?」
「まー財布は持ってないで…でも小銭が………」


「で、タクシーの時はゼロ?」
「はい」


「お姉さんのとこに行けば努力を見せたって事で許してもらえるかもと思ってたの?」←鋭い!というか深読みしすぎ…?
「いや、そんな事は…」


「でも調書に書いてるよ」←爆弾持ってるなぁw
「いや、そんな気持ちじゃあないです」


「じゃーどんな気持ち?」
「……払いたい気持ち…」



弱っ。


「2日前、1万以上ありますが…これどこから乗ったの?」
「覚えていません」


「お酒はどーやってやめるの?」
「やめます!」


「だから!それだけじゃ今までやめられなかったんでしょ?」
「やめます!」



被告人、やる気ないくせになかなかの頑固者です…!
面倒クセェ~


「宮古島にはどのくらい住んでたの?」
「時々だから…」


「一番長いのは?」
「30代……の頃」


「結婚してた頃?」
「はい」


「その頃は飲んでたの?」
「………はい」


「お母さん76歳ですよ!?宮古島から来て…どんな気持ちですか」
「申し訳ないです」


「島では島の人は酒を飲むってお母さん言ってたけど大丈夫ですか?」
「誘いに乗らなければいいんですっ!大丈夫ですっ!」


「まだアル中にはなってないの?手が震えるとか…」
「まだないですっ全然大丈夫ですっ」



求刑は懲役1年。



最後の言葉
「ないですっ」



12時過ぎてるのに宮古島から来たお母さんの為か
2分休廷で判決となりました。


判決は懲役1年、執行猶予3年。
訴訟費用は被告人持ち。


「お母さんも引き取るって言ってくれてるし、もうお母さんを悲しませないで下さい。お母さんさっきから泣いてましたよ?あなたも聞こえてたでしょ?もうお母さんを悲しませないでください」

と被告人に声をかけて12時10分に閉廷しました。




注:この記事は2009年6月に霞っ子のブログから移動したものです

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