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名前に負けず貢ぎ続けていたマサオ 3/3
この記事はマサオのストーカー裁判傍聴記です。
3部に分かれています~
その1マサオとゆかりの情事
残り15分、ちょっと急ぎ気味で被告人質問が始まりました。
弁護人→被告人
「平成19年11月頃Tという店でゆかりさんと知り合ったんでしょうか?」
「会ったのは6月頃ですけど」
「6月に知り合ったんですね」
「もっと前に2,3回」
じゃあ結局いつなんだよ(´・ω・)
「深い関係になったのは?」
「6月終わりか7月終わり頃かな~」
こんなことまで裁判で聞かれるのか…と改めて思いました。
「Tが閉店してMになったのね」
「はい」
「オーナーが変わったんですか?」
「いえ、場所も変わりました」
「Tの時はどのくらいお店に通っていたんですか」
「景気良かったから週2回くらいかな~」
「じゃあ…月でいうと8回も!?」
「はい」
「1回いくらくらい使ってたんですか」
「あの店はちょっと高かったからなぁ…1人2万だから~2、3人で行くこともあったけど大抵1人だよ」
1人2万!ΣΣ(゚д゚lll)ズガーン!!
ゆかりの年齢(42歳)と住んでるところから察するに
場末のスナックかと思い込んでいましたが…
1人2万だと!?店はどこにあるんだ!?
「月でいくらくらい使ってましたか」
「計算してないからね~」
「15万超えますよね」
「んーそうだね~」
ェエェエェエェエ(゚Д゚ノ)ノエェエェエェエェ
会社の金で飲んだわけでもないだろうし…
てか、マサオの仕事は何だったんだ…?
ゆかりちゃんが嫌がってたダフ屋だけでこんなに飲めるくらい儲かるの?
「Mも同じくらい通ってたんですか?」
「まぁそうだね、景気がいいときまで」
「どのくらいで景気悪くなったの?」
「それは点と線が結びつく頃…」
「それ、あなただけだらから、わかってるの!いつ?」
「20年の4月頃かなぁ~」
「Mはいつから?」
「平成20年9月ですね」
「そこはいくらくらい使ってたんですか」
「安いとこだったからねぇ~1人1万ちょっとで…」
「だからどのくらい!?」
「2回くらい、同じくらい」
「ゆかりさんにはどんなものをプレゼントしたんですか」
「来る度に何だかんだ持たせて…」
「だ・か・ら!具体的に!」
「何でもですよ、家にあるもんとか~子供いるし」
家にあるもの?何?
私だったら間違いなくいらないんだけどw
「だから全然わかんないよ!(怒)ご飯持って行ったりしてたんですか?」
「ご飯?そんなの何度もあるよ!あと洋服買ったり~」
「ん!?洋服買ったり?(嬉しそうです!w)お父さんにTシャツ買ったんじゃないの?」
「子供だね、Tシャツは。お父さんにはジャケット」
子供?お父さん?
マサオはゆかりちゃんの子供どころかお父さんにまで色々買ってたのか…?w
ちなみにマサオは私が考えた仮名ですが、本名に「貢」という字が入っています。
名前に負けず貢いでいたようです~
「そのジャケットはいくらくらいするもんなの?」
「いや、もらいもんだから。もらいもんだけど私には小さいからあげたんだよ。あれ、いくらくらいすっかな~3万くらいかな」
「あなたは、3万円くらいするジャケットを被害者のお父様にプレゼントしたこともあるんですね?」
と、需要だと思わせる口調で慎重に弁護人は確認しました。
てかもらいものナンダロ?( ´_ゝ`)
それにしてもマサオ自体、結構小柄なんですが…
そのマサオが小さいというジャケット…どんなサイズなんだ?
「あとは…娘さんにパソコンも買ってあげてますよね?」
「あ~はい」
ェエェエェエェエ(゚Д゚ノ)ノエェエェエェエェ
娘って「家に来て欲しくない、ママが困ってるので来ないで欲しい」と警察に供述したあの娘?
パソコン買ってもらってたのかよー!
娘のパソコンまで買わせて…ゆかりちゃんすごい女だなぁw
「それはいくら?」
「15万かなぁ…これが欲しいって見せられて金額聞いて…15、6万じゃないですか?」
金渡しただけ!?
((;゚Д゚))ガクガクブルブル
本当にその金でパソコン買ったのか…?ゆかりちゃん。
15,6万って言ったら結構いいやつ買えますよね。
「それだけですか?」
「んーなんか買い物行って「これいいなぁ」と思ったら買ってました。向こう6人ですから」
家族分買ってたのか、マサオ!。・゚・(ノД`)・゚・。
「ゆかりさんと会う時はいつもあなたの家だったんですか」
「はい」
「どのくらい会ってたんですか」
「店に行ったら必ず…」
…ん?(・ω・)
逆に店に行ってない日はほとんど会ってなかったの?
それって…本当に彼氏だったのか…?
うまく利用されてただけじゃ…
「店の客を殴打するっていうのはどんな事件だったんですか」
「なんか酔った客が暴れてウジャウジャしてたんで~」
「それでお店、出禁になったのね?」
「はい」
「それは店長が決めたの?」
「そうだと思いますよ」
「それはゆかりさんも関与してるの?」
「女の子が怖がってるからって言ってたからそうだと思いますけどねっ」
店長がお店の女の子に意見を求め、ゆかりたyんは本心じゃないけど店長に気を遣って「出禁にしていい」と言い、そんなことでゆかりちゃんが悩んでるんじゃないかと考えて「そんなこと(出禁にしたこと)気にしなくていいよ」と言う為に何度も連絡をとろうとしたと話していました。
「悩まなくていーですよ、と告げたかったの?」
「そーです、そーです」
「ヨリを戻したいとか仕返ししたいと書かれてますけど~」
「おまわりさんもねぇ、これ無罪になるんじゃないの~?って言ってたんですよ。検事さんには内緒ですけど~」
「…?あのね、あなたしかわかってませんから!何ですか?あなたとしては恋愛感情で手紙を出したんじゃなくて、2/3のことを告げたかったと」
「告げたかったというかー、気にしてるんじゃないかなーといい方に考えて書いちゃった」
11:03。予定を3分オーバーして終了しました。
次回は被告人質問の続きです。
裁判官が6/18の予定を聞くと弁護人が
「あ、否認事件抱えてますから7月以降が…」
とビックリ発言をしました。
7月!?(゚Д゚)ハァ?
私の横に座ってるサカキ証人が
「えーーーーーーー!7月ぅ!?」と大きな小声で怒りたっぷりです!
こんな小さな事件なのになんと弁護人の都合で
次回は7月のあたまになってしまいました…!( ゚Д゚)ヒョエー
閉廷後、サカキ証人はソッコー弁護人のもとへ駆け寄ります。
「先生ぇ~!!7月はないよー!!!!!!」
怒りに満ちた声です(ノ∀`)
法廷の外に出てからも
「先生ー!あんたおかしいよ!今日何日だと思ってんの!?あなた本当にそんなに忙しいの!?」
と弁護人じぃさまに詰め寄りますw
「いっぱいなんです…今日で終わる予定だったんですよー」
と目も合わさず小声で答える弁護人。
「7月って…!おかしいでしょー!廷吏の人も驚いてたじゃないですか!先生!」
と怒鳴りながら待合室に消えていきました…合掌。
サカキ証人としては1日でも早くマサオを拘置所から出して
千葉のお店で働かせてあげたいんだろうけど…
でも弁護人いないと裁判できないし…
それにしても7月は先すぎるだろwww
私が裁判員になったらこういう事件を裁きたいです。
(もちろん裁判員制度適用外)
被告人より主役になった証人サカキ 2/3
この記事は[マサオとゆかりの情事] の続きです~
情状証人に、サカキが登場。
ピンクのYシャツにペイズリー柄のネクタイ、堀内孝雄風のヒゲ。
思い描くシャッチョーさんそのままでした。
めっちゃ声の大きい人です。
サカキは昭和25年生まれの59歳。
私の母と同い年('-')寅年。
弁護人→サカキ
「最後にゆかりさんに会ったのはいつですか?」
「6/5だと思います!」
(゚д゚)声デカッ!!
「どうして会ったんですか」
「ゆかりさんは、あの方とは10年…6、7年くらい知り合ってます。それで~マサオさんが一方的に処罰されてると思いますので~再三誤解を解いてくれと言っています!」
質問に対し、簡潔に答えてくれない証人にしょっぱなから戸惑う弁護人(じぃさん)。
「はいはい、そこで…」と遮るも
「はい!正直、彼女には本当のこと正直に話して欲しい!…と言ってます!」
「それに対してゆかりさんは何て言ってるんですか?」
「マサオがもし表に出てきて同じ事を…ま、同じことと言っても僕は納得できてないんですがぁ~!されたら困ると」
「はい…」←遮るための相槌
「(を更に遮って)それでねー!マサオはね、私の知り合いの千葉の店で板前をやる予定ですのでー!もう東京には来ないと、伝えました!」
「ゆかりさんはそれで被告人に刑務所に入って欲しいと言ってるんですか」
「いえ、言ってません!刑罰については、全然言ってません!付きまとわないでと、でももうマサオは付きまといませんからと言いました!」
「告訴を取り下げることは言ってましたか」
「僕の方からは言いました」
「それでゆかりさんは?」
「取り下げるとは言ってません!私は頼んだだけですから!」
「被告人が働く予定のお店はなんていう料理屋さんですか?」
「千葉県○○市のき・く・えっ(一文字ずつハッキリと)という店です!」
「お店とは何年くらいの付き合いですか?」
「30年以上です」
「ご主人の名前は?」
「○○~ヒ・ロ・ミ!と言います!ヒロミと言っても男性です!」
「きくえというのは?」
「奥さんの名前です!」
「そうじゃなくて字は?」
「あっ花の菊です」
「被告人はどういう仕事に就く予定なんですか?」
「マサオは昔、水商売関係の仕事をしていたので~非常に料理がうまいんです!(どんな水商売だ…?)ゆかりさんもよく食べてましたよ。マサオの家に行って」
「いつから働けるんですか?」
「あのこういうことがなければもう今すぐ働けるんです!」
「裁判所に何か言っておきたい事はありますか」
「この1年でゆかりさんがマサオの家に行ってんの何度も見ました!私も一緒に飲みましたしね!そういう仕事の女ですからね!マサオは金も使っていい客ですよ!ゆかりさんは自分からマサオのベッドに入ってて~」
「あっそんなにいーです!」と暴走するサカキを制止するも出来ず、
「いや、本当なんです!私はねぇ」と続きます( ´∀`)ヵヵヵ
「あああぁぁぁもういーです!」と必死で止める弁護人、
マサオも思わずニヤリとしていました。
全然止まらなかったサカキですが、
裁判官が「もーいいです!」と大声を出すとピタッと止まりましたw
さて検察官の反対尋問です。
「サトウさんが被害に遭ってるって相談してきませんでしたか?」
…沈黙。
5秒後。
「…え!?誰!?私に聞いてんの?」
とマサオとサカキが同時に尋ねましたw
マサオの出番はまだだから(ノ∀`)アヒャヒャヒャ
裁判が初めてならワケわかんないだろうけど
少なくともマサオは前科18犯なんだから何度も経験してるでしょー!
「今は証人に聞いていますので…」
「あ、すみません。もう一回お願いします」
「サトウさんはぁ~」
「(遮って)私、サカキです!」
Σ(゚Д゚ノ)ノ
「…被害者がサトウさんっていうんです」
「あーそう!ゆかりしか知らないから!」
証人サカキとのやりとりに
傍聴席でもクスクスと笑い声が(ノ∀`)
「2/19、被告人がゆかりさんの家に押し入って困ってると相談されたことはないですか?」
「困ってるぅ~?…押しかけてるとは聞いてませんよ?」
「じゃあ…」
「(遮って)マサオは訪ねたのであって押しかけたのと違いますよ!?」
「まー表現はいいんですが…」と検察官がつぶやきました。
(゚д゚)ェェェェェェェェエエエ!!
裁判って言葉の表現がとても大事なんだと思ってたんですが。
少なくともどうでもよくはないでしょー
「新しい職場の人には今回の事件のこと言ってるんですか?」
「伝えましたよ、誤解ですからっ!マサオはストーカーなんてやってないですから!」
サカキ証人、また興奮してきました…
「前の犯罪のことは言ってないんですよねぇ?」
「前のことなんか知りませんよ(怒)!!店の人はちゃんとマサオの人柄を見て決めてますから!」
「店主と会ったことあるんですか?」
「何度も会ってますよ、千葉まで飲みに連れてってますから」
「住居は…住み込みになるんですか?」
「部屋貸してくれますよ、きっと。通えないですからっ」
「前科なんかより人柄を見る」と言うサカキ証人の迫力に負けたまま反対尋問は終了。
次は裁判官が挑みます!
「3人で飲んだことはあるし、一緒に泊まったこともあるって言いましたね。最後はいつだったか覚えてますか?」
「あぁ、ありますよ?飲んだことはあるけど、私は帰っちゃいますよ、夜中だからっ」
傍聴席からまたクスクスと笑い声が…
「ん、それはいいけど、最後はいつですか?」
「ピッタリじゃないとダメですか?」
「いーですよ」
「んー…………」
頭を抱えて考え込む証人サカキに弁護人が助け舟。
「2/3に飲みに行ってますよね?」
「ん~………年がら年中飲んでるから」
「店でなくてです」
「わかってますよ、あの店で年がら年中飲んでますから…一人ならわかりますよ」
年がら年中って…w
想像できます、飲んでそうwww
「被告人とゆかりさんが飲んでるのを最後に見たのはいつですか!!」
痺れを切らしたのか、裁判官大声になってます (ノ∀`)アチャー
「う~ん……………12月か1月頃かなぁ~~~」
「昨年の12月ってことですか?」
「でも私の記憶では最近のことですよ?」
マサオが長く拘留されているから
記憶の感覚がおかしくなっているそうです。
どっと疲れて証人尋問は終了しました。
パンチのある(ありすぎる)証人でした…
時計を見るともう10:45。残り15分です!
裁判長
「どうします?被告人質問やりますか?」
弁護人
「いやぁ…(苦笑)時間ないので…できるとこまで…」
まさか証人尋問でこんなに時間がかかると思ってなかったのでしょう、
すっかり予定は狂ってしまい論告求刑までいけずw
被告人質問でいけるとこまでいくことになりました~
その3へ続く~
注:登場人物は仮名(都合により一部本名を掲載)です
マサオとゆかりの情事 1/3
今日は朝の10時からストーカー裁判があったので
早起きして東京地裁へ行きました~ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ♪
ストーカーの為なら私、早起きだって苦じゃないYO!
小さな法廷だったので気合入れて30分前に並びました。
28歳独身、充実してます!
被告人マサオはオラオラ系で若干仰け反り気味に歩いて入廷。
白いポロシャツ(今日は暑いですからね!)、胸ポケットには老眼鏡(推測だよ!)、グレーのズボン。
少し白髪の交じった髪は短め。
笑いじわのラインに大きなホクロがありました。
傍聴席に知り合いがいるのか、ニヤリと笑っています。
昭和24年生まれの60歳。還暦。父と同い年。
肌つやがいいからか色黒のせいか少し若く見えました。
本籍、住所、職業は「起訴状に間違いありませんね」という確認のみ。
本人に言わせないんだぁ~('o' )ナゼダ
ストーカーした相手は元交際相手のホステス・ゆかりちゃん(42歳)でした。
起訴状では「一方的に恋愛感情を抱くも実らず怨恨の感情を抱くようになった」
となっていたので、まさかマサオの元彼女だとは思いませんでした。
相手は駆け引きの達人、お水…(ノ∀`)
起訴状によると。
マサオはゆかりちゃんに対し
「私にも少しだけ言いたい事がありますので電話に出てください」
「ゆかりちゃんは誤解しています」
「とにかく一度話をしたいです」
「これから行きます、残念です」
などと書いた電報を何度もゆかりちゃんに送りつけたり
で…電報!?
ゆかりちゃん宅に押しかけたり、携帯に何度も電話したり、
「常識もないゲスで安く醜い女だ」と書いた手紙を郵送したり
つきまとい行為等を繰り返していました。
起訴状に間違いはないかと登石裁判官がマサオに聞くと弁護人は勢いよく立ち上がり
「ややこしいので認否について紙に書いてきたので読み上げさせて欲しい」
と請求し認められたので、マサオはつっかえながら長々と読み上げました。
まとめますと。
「住居侵入は争わないがストーカー行為については否認する」
だということです。
否認だぜコノヤロー!(´∀`)
マサオの経歴についてです。
マサオは大阪府で生まれ、中学校卒業後はクリーニング店、風俗の仕事などについていました。
前科は18犯。多すぎです!
「前科多すぎ」のカテゴリーに入れたいくらいです。
最近のものでは、
平成16年 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反 懲役3月
平成17年 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反 懲役6月
平成19年 銃刀法違反、暴力行為等処罰に関する法律違反 懲役9月
結構頻繁に刑務所入ってますね…(汗)
今は独身ですが、婚姻歴は3回、2人の子供がいます。
マサオとゆかりちゃんの出会いは、平成19年夏。
ゆかりちゃんの働く飲食店で知り合い、交際が始まりました。
ゆかりちゃんはマサオがヤキモチやきでダフ屋をしていることなどから
長くは付き合えない、別れたいと思うようになり、
マサオの逮捕をきっかけに別れ話をしましたがマサオは店に通い続けていました。
マサオは酒を飲むと怖い時があるので、客として付き合い続けました。
お店でマサオと客がケンカになり、警察に連れて行かれた時
「覚えてろよ」と捨て台詞をはき、ゆかりちゃんは本当に何かされるんじゃないかと怯えます。
そしてマサオからの電話に出なくなりました。
マサオはゆかりちゃんの誤解が解ければまた付き合えると思って電話しまくりました。
電話に出ないゆかりちゃんに対し
「ほかの男と付き合ってるんじゃないか」と思い込み、家に押しかけました。
ゆかりちゃんは「人格と名誉を傷つけられた」と告訴。
ゆかりちゃんは警察の取調べで
「別れ話をしたあともマサオは店にやってきて「ゆかりちゃんが嫌でも俺が好きだからいいんだよ」と言われ、つきまとわれるなと思いました。その後、電話は増え、携帯の充電が切れるまでになりました。マサオが社会に出てきたら逆恨みして私に酷いことをするんじゃないかと不安です」
と話していました。
ゆかりちゃんの娘は警察に
「マサオがリビングまで押しかけてママがドアノブをおさえていた。マサオには家に来て欲しくない、ママが困ってるので来ないで欲しい」
と話していたようです。
被告人は取り調べで
「2/3のトラブルのあと、電話に出なくなったので押しかけてやった。ゆかりちゃんが嫌がってるのはわかった。警察がきても止めることはできなかった。2/19、電話をかけ続けることで嫌がらせになると思った。しかし、この日も自分の気持ちをぶちまけられなかったので3/4に手紙を出した」
と供述。
と、まぁこんな感じの事件です。
ちょっと長くなるので承認尋問は分けて書きます~
次も読んでNE☆
終始ブス~っとして検察官の話を聞いていたマサオ☆
注:登場人物は全て仮名です
ストーカー犯はライブハウスの店長!
旅行中に一審が終わって悲しんでいた控訴審を傍聴しました。
柏のライブハウス経営者のストーカーです。
地元だよ(σ・∀・)σ
高校生の時は新宿、目黒、さいたま、横浜あたりのライブハウスばっかり行ってたし、昔はこのライブハウスがなかったので行ったことないけど…友達が最近イベントやったばかりです。
まさかまだ争っていたとは…(・∀・)ヤッター
ストーカー裁判は午後イチでしかも30分だけだったのですが
この日は他にも待っていた痴漢裁判が同じ時間にあり
朝からどっちを傍聴するかずーっと悩んでいました…
なんで重なるかなー(ノД`)
結局、ストーカー裁判を傍聴したあとに
ダッシュで痴漢裁判を傍聴することに…
この裁判は絶対込むと睨んで早めに並ぶ気持ちでいましたが
傍聴人はほとんどいませんでした…(・∀・;)
ところで傍聴マニアのSさんと法廷に向かって廊下を歩いていたら
明らかに見た目がヤバい(精神的に)男が
奇声をあげながら早歩きで私に向かってきました。
ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
ビックリして身を竦めると
男は高い声で笑いながら立ち去っていきました…
恐怖で頭が真っ白になりました。
Sさんは「最近アイツいますよ~」と教えてくれました。
マジすか!?
あんな人裁判所入れて大丈夫なの!?
何かあったらどうすんだよ…
傍聴してる時は静かにしているそうですが…
ほんと変な人多いから心配です。
安心して傍聴できないのは嫌だな…
ストーカー店長の罪名はストーカー行為の他に
窃盗、名誉毀損、住居進入などありました。
店長(40)は平成19年1月から同棲していた被害者(35)がいながらも浮気をし、出て行った被害者に腹を立て、平成20年7月に2回、被害者の姉(46)のマンション敷地内に侵入し、「早く出てこい詐欺野郎」「さんざん世話になったくせに!この詐欺野郎」などと大声で怒鳴り、被害者の全裸写真29枚を玄関先にばらまきました。
他にも被害者宅の郵便受けから郵便物を摂取しています。
恐ろしい男です…
保釈中の店長は、スーツ姿で入廷。
オシャレ眼鏡、細い眉毛、坊主頭…
ちょっとアーティスト風です。
そしてなぜか小汚い灰色のリュック。
こだわりがあるのかないのかわかりません。
緊張した様子でぎゅっと口を閉じ、
背筋を正して真っ直ぐ前を見ていました。
傍聴席で年老いた母親もじっと見守ります。
さっそく検察官の意見が述べられました。
「いずれも理由が無いので、控訴は取り下げるべきだと思いますっ」
面倒くさそうに立ち上がり、
ダルそうに意見を述べる検察官…
感じ悪いなーw
更にひとつひとつに対して意見を述べました。
否認について一審で全く取調べをしていない、一審で取り調べればよかったので不同意。
ボランティアに関して同意はするが信用性は争う
母親の嘆願書については同意はするが信用性は争う
売り上げ前年比較については不同意
一審を傍聴してないので軽く置いていかれました。
店長は法律をよく理解していなくてうっかり認めてしまったと主張しているようです。
さっそく弁護人による被告人質問です。
「ストーカーについて否認してますが…」
「はい」
「なぜですか」
「自分に有利に思えるような事実がありましたので、弁護士の先生に相談し、高裁で言おうと思いました」
「示談はなぜ成立しなかったんですか?」
「被害者の方が私のことを怒っているからだと思います」
「なぜ供託したんですか?」
「どうしても被害弁償したくて…今自分で出来る精一杯したくてやりました」
「被害者の手紙読んでどう思いましたか」
「書面を読んで恐怖を思い出したと書いてあり、申し訳なく思いました。起訴されていない部分を謝らないと言われましたが、そんなつもりはなく、被害者に200万、お姉さんに120万、今出来る精一杯の額を考えています」
「320万はあなたにとってどういうお金ですか」
「現状は収入が1/10になって20万なので、母も病気になり大変なので、現状で出来る精一杯の事をしました」
Σ(゚Д゚;)
田舎の小さなライブハウスなのに収入200万もあったの!?
そんなに客いたっけ…ビックリしました。
お母さんが病気、さりげなく出してます。
「ボランティアはなぜしたんですか」
「とにかく申し訳ないことをしたというのと、何か出来ないのかというのと…被害者の方が以前、看護師をしていたので、その気持ちを知れたらと思い、知人に相談をしてボランティア活動をしました…」
店長泣き出しました…
ポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン…
「嘆願書は確認しましたか」
「はい」
「読んでどう思いましたか」
「逮捕されてから心労かけてしまって申し訳ないです」
「お母さん具合悪いんですか?」
「白内障と腰痛を持って…頚椎が悪いので…」
「あなた以外の身内でお母さんの面倒看れる人はいるんですか」
「妹がいますが、沖縄に嫁いでいるので…私が看ます」
「ライブハウスの代表取締役を辞任したんですか」
「はい」
「何でですか」
「12/20に保釈されて信頼できる人を探して私は辞任を決意しました」
なんと店長は3店舗も経営していました。
じゃーめっちゃ儲かってたのかな~
「今は月給20万ですか」
「はい」
「代表取締役の時は200万だったのね」
「はい」
「今の仕事は?」
「代表取締りを辞め、経営に関しては私が口を出すことじゃないんでー任せています」
…で、仕事は?(・ω・)
「最後に述べておきたいことはありますか」
「この度は被害者と被害者のお姉様とご家族に対し、ご迷惑をおかけしましたことを深く反省しています」
しんみりした感じで喋っていますが
いまいち伝わりませんでした…
検察官の反対尋問です。
なぜか傍聴席を見ながら喋っていました…
「持分は誰になってるの?Zaxの」
「出資は私なんで私です」
「つまりあなたが…」
「私は顔出していないので」
「ボランティアに参加したようですが、7時50分から15時に活動したってあるんだけど…こんなに朝早くからやってたんですか」
「家からの時間を書いたので…」
「普通は家からの時間、書かないよねぇ」とチクリ。
「家賃はいくらですか」
「10万5千円です」←月収20万なのに…
「ボランティア行く時ですねぇ、切符が全部柏になってるのは何でですか」←店長は今、取手在住になってます
「柏に車置いてるので~」
「えっ!あなたわざわざ早いのに車で行ってるの!?」
「…そうです」
「あなた……取手に住んでるんですか?」←思いっきり疑惑の目
「……住んでます」←小声
裁判長の被告人質問です。
この裁判長は田舎にいるお医者さんみたいな雰囲気でした。
のんびり丁寧な口調で質問しました。
「取手以外に住んでないのね?」
Σ(゚Д゚;)
裁判長も疑ってるしw
「はい…」と答える店長の声に緊張が…w
「あなたの供述を聞いていると、これだけ反省している人がどうしてこんな事をしてるって思うんだけど…」
「仕事へのプレッシャーをお互い抱えており、ぶつけてしまいました」
( ゚Д゚)ハァ?
裁判は予定通り30分で終了。
次回は判決です。